NEWS

2024.06.04

“L∞PLUS”糸を使用したアップサイクルタオルの製品化

今治タオル工業組合(愛媛県今治市 理事長 正岡裕志/組合員79社)では、2021年、倉敷紡績株式会社(クラボウ/大阪市中央区)の運営するアップサイクルシステム「L∞PLUS(ループラス)」と連携し、タオルの製織時に生まれる端材(捨て耳)を回収し、再利用したアップサイクル原糸を用いた製品化に取り組んでいます。この度、今治タオル LABで製織した、“L∞PLUS”糸使用の環境に優しいサステナブルなグッズが完成し、今治タオル オフィシャルショップで販売しています。

■今治タオル LABオリジナルL∞PLUSグッズ

<コンビニバッグ>
お弁当など幅がある物も入れやすいよう底を広めにしたバッグ。スマートフォンや小さめのペットボトルの収納に便利なサイドポケット付き。約34×30cm、約114g

<ポーチ>
小物の収納に便利なポーチ。コンビニバッグ内のケースにも利用できます。約20×12cm、約27g

※素材は綿100%

 

■製品化の取り組みの背景
今治タオルでは、タオルを生み出す自然への配慮から、森林保全など自然保護活動に取り組んでいます。タオル産地として環境への負荷を抑えたタオル作りが課題となっていることから、クラボウの運営するアップサイクルシステム「L∞PLUS(ループラス)」と連携し、今治タオルの製織時に生まれる端材(捨て耳)を再利用したアップサイクル原糸を用い、アップサイクルタオルの製品化に取り組んでいます。

経緯(概略)
2021年9月 今治タオル工業組合は、クラボウの運営するアップサイクルシステム「L∞PLUS(ループラス)」と連携。捨て耳を再利用した原糸を用い、アップサイクルタオルをつくる取り組みを開始。
2023年4月 使い終わった今治タオルを再利用するため、今治タオル 本店に「タオル回収BOX」を設置。
2024年5月 “L∞PLUS”糸を製品化(コンビニバッグ、ポーチ)。回収するタオル製品にL∞PLUS製品も追加し循環化を目指す。

 

■製品化への工夫
今治タオル LABで製織した際、製作チームが工夫した点として、
・単糸から双糸に加工し、糸の強度を上げるとともに毛羽立ちを抑え衣服への付着を軽減
・生地の強度を保ちつつ、柔らかさを引き出せるよう、パイル長、糸の密度を設定
が挙げられます。
<製作チームのコメント>
今治タオル 本店に隣接している今治タオル LABでは、タオルの製造実演を行っており、目の前でタオルが織られる様子を見学することが出来ます。このグッズは、“L∞PLUS”をパイルに使用し、今治タオル LABで実際に織った生地で作った環境に優しいサステナブルなグッズです。その時々に回収された資源を利用するため、商品ごとに色や質感が異なる、世界に一つのグッズが出来上がりました。

 

■クラボウのアップサイクルシステム「L∞PLUS」について

■今後の取り組みについて
資源(コットン)ロスの削減を推進し、本取り組みを更に発展させ、産地全体として循環型社会の実現を目指します。

 

■今治タオル LAB

〒794-0033 愛媛県今治市東門町5丁目14番3号
(今治タオル本店横)
TEL:0898-34-3486
営業時間:9:00 ~ 18:00 (年末年始を除き、年中無休)